心づかいQ&A

Q:義母の部屋へ勝手に出入りする友人

義母はリウマチ持ちで、部屋でテレビを見たり、休んだりしていることが大半の毎日です。そこへ近所のおばあさんが遊びに来てくれるのですが、勝手に義母の部屋に入っていきます。私たち家族が日中は仕事で不在になることもあり、義母は「ほかに誰も来てくれないから、いいんだ」と言いますが、私は「親しき仲にも礼儀あり」で、勝手に上がり込むのはどうかと思います。目をつぶるべきか、それとも傷つけない忠告の仕方があるでしょうか。
(60代・女性)

A:あなたが友だちになれるといいですね

 リウマチを患うお義母さんの部屋に、近所のおばあさんが勝手に上がり込んで、話し相手になってくれているようですが、あなたはあまりうれしく思われてはいない様子。“来てくれるにしても、もう少し気づかいがあってしかるべきでは”と思うあなたの気持ちも理解できます。

 しかし、ここはお義母さんを訪問し、楽しく話してくださるおばあさんの行為を、前向きに受けとめたいものです。

現代は一般的に核家族化や少子高齢化が進み、昭和3、40年代までどこにでもあった隣近所の付き合いが、ほとんど見られなくなりました。家に他人を迎えることを、嫌う人もいるでしょう。
そんな時代の中で、あなたの家を近所のおばあさんが訪れてくれるということは、家庭の雰囲気が開放的で、お義母さんの人柄も、他人に親しまれるような温かさがあるということでしょう。幸い、お義母さんの負担にはなっていないようですし、あなたのほうでは危機管理について配慮する必要があるにしても、あえて波風を立てることはないのではありませんか。

おそらくあなたは、相手のおばあさんがどのような方かご存じだと思われますが、その方にいまだ好意を持っておられないようですから、お会いしても、明るく、心からの感謝の言葉を伝えていらっしゃらないでしょう。きっとその方は、日中に、お義母さんの身の回りのちょっとしたことを手助けしてくださっている面もあるのではないでしょうか。一度、そうした点にも心を向けたいものです。

相手に対して“無遠慮だ”と思ったり、何か自分の気持ちが落ち着かないときは、必ずこちらにも原因があるものです。例えば不快感が先走り、相手の好意を素直に受け取れず、感謝の気持ちを伝えていないとか、自分の思いをうまく表現する努力を怠っていることもあるでしょう。

一般に「親しき仲にも礼儀あり」というのはとても大切なことですが、それを自己正当化に使っては、よい人間関係は築けません。相手に失礼のないように、自分の考えや家庭のルールなどをお伝えして、お互いが相手を認め合い、尊重し合えるように努力をすることが大切でしょう。

あなたがお義母さんに代わって、日ごろのお世話に感謝をし、電気や水回りなど、その方が訪問時に使用されるところについては丁寧に説明し、こだわりのない穏やかな気持ちで接すれば、相手の方の安心と喜びも増すことでしょう。

この機会に、あなたがそのおばあさんと親しくなり、信頼関係を築くように努めること、それが何よりの危機管理にもなると考えます。

『ニューモラル』 №.552 15.8.01発行号より
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